大麻成分(カンナビノイド)の1種であるTHCとCBD。大麻と聞いたら「麻薬」「違法ドラッグ」「危険」なイメージが…..。
同じ大麻から抽出した成分なのにそれぞれにある効果とリスク。医療用から美容用までご紹介していきます。
大麻成分のTHCとCBDの効能は?違法?
大麻(カンナビノイド)には、少なくとも113種類ほどの成分があると言われており、大麻(カンナビノイド)成分の中で1番有名なのがTHCで次に有名な成分は、CBDである。
THCは、テトラヒドロカンナビノール(英語: tetrahydrocannabinol; 略: THC, Δ9-THC)の略称であり、ハイな気分が味わえる精神作用がある成分です。海外の医薬品としては、ナビキシモルス(サティベックス)がTHCとCBDを含む経口スプレーとして、THCの純異性体のドロナビノール(マリノール)が、がん化学療法の吐き気止めとして使用されていたり、エイズ患者の食欲不振と体重減少に、合成THCのナビロン(セサメット)がエイズ患者の同症状に承認されています。
またTHC単体での健康被害も少ないが日本では、大麻取締法によって所持、売買、栽培は、逮捕される。ただし大麻の使用に関してには、規制がない。
CBDは、カンナビジオール(国際一般名:Cannabidiol)略称CBDは、麻に(薬用の大麻以外にも)含まれる。THCと違って精神作用がない成分です。
多くの試験から良好な安全性の特徴、忍容性があり、THCのような典型的な効果(精神作用)はなく、乱用、依存、身体依存、耐性はみられない。CBDは広く医療への応用の可能性があり、欧州の臨床報告によると、副作用が少なく、特に向精神作用がなく、精神運動学習や心理的な機能に影響がない事などがその理由である。医薬品としての治験が完了しているものがあり、また規制を緩和した国が見られる。薬物規制に関する国際条約による規制はなく、健康食品や化粧品成分としても流通している。
大麻成分のTHCの効果と安全性は?
THCの特徴的な効果は、ハイな気分になりリラックス効果が感じられるサティバといった品種の大麻やリラックス効果や集中力が高くなるインディカの品種など、それら2種をかけたハイブリットなどと様々な大麻ブランドが誕生している。
大麻を吸ったり、食べたりすると以下の効果がある。
- 食欲の促進にもつながる事から拒食症などにも効果的
- てんかん、神経性難病の鎮痛、クローン病、統合失調症、リューマチ、緑内障、認知症
- 痛みの緩和、吐き気や痙攣を抑える
依存性がとても強いなど、危ないという意見もありますが、カフェイン程度の依存性があると言われています。
安全性に関しては、日本以外の海外では、すでに合法化され医療用などに使用されていたりする事から、アルコールと同じで過激な摂取などをせずに、嗜む程度の物だと考えられます。
大麻成分のCBDの効果と安全性は?
CBD(カンナビジオール)=深いリラックス作用が得られます。
THCと違って酩酊感・倦忘感などのアルコールを飲んだ時のようなハイになる効果は全くありません。
- 大麻草の茎や種子から抽出される成分で脳に働きかけ、鎮静化作用がある
- 神経に直接作用し、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質に対して反応するため、慢性的なストレスの緩和につながる
- アトピー性皮膚炎、ニキビ、脂漏性皮膚炎、湿疹、乾癬、皮膚がん、水疱症、火傷、傷跡、赤み、かゆみ、 痛み軽減
-
育毛効果アンチエイジング効果( シミ、しわ、くすみ、キメ、ハリ など)
-
「抗酸化作用」「抗糖化作用」「抗炎症作用」
CBDの抗酸化作用には、ビタミンCやビタミンEよりも高い抗酸化作用があることの報告があります。 抗炎症作用と過剰な皮脂の生成をコントロールする能力を示すものとして、にきびを改善するという研究結果があります。